知っていても役に立ちそうにない用語集   ラグカン
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昔、趣味で作った用語集の一部を発掘。
レア(あまり重要でない)単語ばっかりですけど。資源の再利用と言うことでひとつご勘弁を。


LAN (構内ネットワーク)  Local Area Network :F LAN(構内ネットワーク)
構内ネットワークのことで,ビル等の建物の中にあるコンピュータ同士を接続し,データのやりとりや,ファイルやプリンタの共有をする事.
構築したLANをインターネットに接続したり,インターネットへの接続を前提として,LANを組んだりする事をイントラネットという.
WAN (広域ネットワーク)の対義語.
LANとWANの厳密な区別はないが,LANをインターネットに接続する場合などには,インターネット側をWAN,内側のネットワークをLANと呼ぶことが多い.



NIC  Network Interface Card
俗に言うLANカードのこと.最近はPCIバスのモノが主流.ネットワークカード,イーサネットカードとも呼ぶ.




プロトコル


プロトコル  Protocol
ネットワークを介してコンピュータ同士が通信を行うために,相互に決められた約束事のこと.

 通信手順,通信規約などと呼ばれることもあるそうです.よく耳にする用語ですが結構知らないことかもしれませんね.  英語しか使えない人と日本語しか使えない人では会話ができないように,対応している通信の手順(プロトコル)が異なると通信することができません.そこでどの言語を使うか(英語,日本語),どんな媒体を使って伝達するか(電話,手紙等)などどんなものを利用してどうやって意志の疎通(通信)を行うのかを取り決めるのがプロトコルです.

 インターネットそのものもTCP/IPというプロトコルを使用したネットワークそのものを指しますから,プロトコルとはネットワークを構成するためには絶対必要なものです.
 プロトコルは各自独立していてそれを複数の階層に分けて考えます.  階層化することによって,上位のプロトコルは下位のプロトコルの使い方(インターフェース)さえ知っていれば,下位で何が起きているかをまったく気にすることなく通信を行うことができます. ちょうど電話機の操作法さえ知っていれば,NTTの交換局で何が起きているか知らなくても電話が使えるのと同じ様なものです.

 プロトコルの階層化のモデルは国際標準化機構(ISO)や国際電気通信連合(ITU)などによって7階層のOSI基本参照モデルとして標準化されており,これに従ってプロトコルを分類することができます.

 現在インターネットで標準となっているインターネットプロトコル(IP)を例に挙げるとTCP,UDP,HTTP,FTP,SMTP,POP等が挙げられます.


インターネット 
internet
簡単に言うとTCP/IPと言う通信プロトコルを使用した世界規模のネットワークのことです.

その起源は米国防総省の高等研究計画局(ARPA)が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトであるARPAnetであると言われていて,このARPAnetで培った技術を元に学術機関を結ぶネットワークNFSnetが構築されました.これが次第に商用利用されるようになって現在のインターネットになったのです.

インターネットは全体を統括するコンピュータの存在しない分散型のネットワークで,全世界のサーバコンピュータが相互に接続され,サービスを提供することで成り立っています.全体を統括するコンピュータが存在せず接続されたコンピュータが相互に機能を補っているので,一部のコンピュータがダウンしても全体のシステムにはほとんど影響がありません.ARPAnetが開発された当時主流だった中央集中型のネットワークではなく分散型のシステムを選んだのは,核攻撃を受けても全体が停止することの無いコンピュータシステムを作るためだったと言われています.

最初は電子メールやネットニューズが利用されていましたが,マルチメディアドキュメントシステムWWWが登場すると同時に爆発的に規模が増大し,世界規模の情報通信システムとなりました.インターネット上で提供されるサービスやアプリケーションのほとんどがTCP/IPと言う機種に依存しない標準化されたプロトコルを利用していて,このプロトコルを利用できるコンピュータならインターネットで通信を行うことができます.
インターネットに参加するためには,インターネットに既に参加しているネットワークに専用回線で接続する必要があり,一般家庭などから接続する場合は,公衆回線(電話回線やISDN回線など)からの通信を受け付けてインターネットに接続してくれるインターネットサービスプロバイダと呼ばれる業者と契約する必要があります.



IPアドレス  Internet Protocol Address
IPアドレスは,インターネットプロトコルの要素の1つで,ネットワーク上のホストコンピュータを一意(ユニーク)に識別する番号のことです.
世界中のインターネットに接続されているコンピュータに固有のIPアドレスを振り当てることで,相互接続型のネットワークに接続されている各装置を伝送媒体(LAN,WAN)に依存しないで識別することができる様になります.
各装置のIPアドレスは,ネットワークにおいてユニークに割り当てられなければならないので,ネットワーク上ではIPアドレスの重複は許されません.もし重複が存在すると,意図しないコンピュータに接続されたり,通信の度に異なるコンピュータに接続されたりするといった問題が発生します.
32ビットで管理されるIPアドレスは10進数をピリオドで区切る表記法が使われます.つまり,133;14;16;15のように8ビット(1オクテット)ごとに0〜255の10進数で表し,ピリオドで区切って表記します.

この様にネットワークに繋がっている機器にユニークなIPアドレスを振り当てることで世界中のコンピュータを識別することができるようになったのですが,IPには重大な問題が一つあります.それはIPの数が不足していることです.
現在のインターネットで利用されているインターネットプロトコル(IP)はIPv4(Internet Protocol ver;4)です. IPv4が設計された当時,コンピュータはまだ非常に高価なもので,一台のコンピュータで複数の人が端末を接続して同時に使用するのが常識でした.また,ネットワークの速度も低速で,特に長距離になるとコンピュータ間通信にはとても耐えられないような低速な回線しか利用できませんでした.そのため,32ビットのIPv4 アドレス,すなわち最大で42億9496万7296台ものコンピュータが相互に接続される状況は全く想定されていませんでした.
当時はまだインターネットに接続されるコンピュータの台数の増加は緩やかでしたが,近年の技術革新とマーケットの変貌は当初想定されていた速度をはるかに超えていました.IPv4設計当時に比べるとコンピュータは低価格化,小型化や高性能化がすすみ,また広域ネットワークは最低で28;8kbit/s,ディジタル64kbit/sの回線も低コストで実現するようになりましたしそれ以上の通信速度を持つ媒体も出てきました.
この様なコンピュータ,ネットワーク回線の劇的な変化により,必然的にインターネットに接続されるホストの数は急増し,今現在も増加の一途をたどっているのはみなさんご承知の通りです.まだ40億台には達していませんが限界がやってくることは明らかです. 根本的な解決としてはIPv6があります.IPv6は128ビットのアドレス空間を持つのIPの不足問題は一挙に解決します.しかしIPv4の枠組の中でもインターネットが崩壊するのを防ぐためにNATやIP Masqueradeなどいろいろな手段が考えられています.
>NAT IPマスカレード プロトコル


TCP  Transmission Control Protocol
信頼性のあるストリーム型のデータ転送モードで,コネクション型の通信サービスを提供する.信頼性は高いが,転送速度は遅い.一つのコネクションで両方向の通信を行うことが出来る.
大量のデータ転送を行うのに向いている
ネットワーク層のIPと,セション層以上のプロトコル(HTTP,FTP,SMTP,POP等)との橋渡しをする.
TCPコネクションを識別するためには,宛先IPアドレス,宛先TCPポート番号,送信元IPアドレス,送信元TCPポート番号が必要.



UDP  User Datagram Protocol
ネットワーク層のIPと,セション層以上のプロトコル(SNMP,RealAudioなど)の橋渡しをする.
コネクションの開設,解放を行う必要がない(コネクションレス)ので比較的短いデータを送信するのに向いている.コネクションレスなので,マルチキャスト,ブロードキャストの通信にも向いている.
メッセージの1単位を1データグラムという.
信頼性は低いが,転送速度は速い.




LAN<>インターネット


IPマスカレード  IP Masquerade
プライベートアドレスをグローバルアドレスに変換させる技術の1つ. IP Masquerade はNATと動作がよく似ている.NATがグローバルとプライベートの IPアドレスの変換を行ったのに対し,IP MasquerdeではUDP/TCPのポート番号の変換まで行うところが特徴である.
IP MasqueradeはUDP/TCPのポート番号の変換を行うことにより, 一つのグローバルアドレスに複数のプライベートホストを割り当てることを可能としている.これは,NATではできない処理である.
端末型ダイヤルアップ接続とともに用いると,安価なダイヤルアップLAN接続を実現できる.また,IPアドレスの節約にも大きな効果を発揮する.ただし,IP Masqueradeはポート番号を変換することから,NATでは問題とならなかった,あるいは回避できる問題であった事柄が回避できない問題として浮上してくる.問題としては以下のような事柄がある.

○ICMP
 IP MasqueradeはUDP/TCPのポート番号の変換を行うことを前提にしている.そのため,ポート番号の概念がないICMP等はは取り扱えない.

○グローバル側からのアクセス
 グローバル側からアクセスされる場合,最初のパケットは当然 グローバル側からやってくる.グローバルアドレスとプライベートアドレスが1対1対応のNATであれば,そのような場合でもパケットの配送先が分かるが,IP Masqueradeの場合は1対1対応ではないため,どのホストにパケットを送るべきかの判断がつかない.

○rsh系のコマンド(rsh,rlogin,rcp等)やlpr等
 rsh系のコマンドで使われるプロトコルやlprで使われる LPRプロトコルでは,クライアント側のポート番号が WELL KNOWNポートの範囲内にあることが要求される.そのため,ポート番号を変換してしまうIP Masquerade越しには使えない.

IP Masquerade越しにWAN側へアクセスする場合には,特定のポート番号を常に使用する場合には,そのポート番号のみNATのみを使用し,IP Masqueradeを施さない等の処理をすることによりWANからアクセスすることが出来る場合もある.
しかし,特定のポート番号を使用せず,接続の度に違うポート番号を使用するソフトウェアなどはIP Masqueradeを使用してのアクセスは出来ない.
> NAT: IPアドレス: ICMP:


NAT  Network Address Translator
IPアドレス空間において,グローバルアドレス空間とプライベートアドレス空間を接続するための技術.NATの機能をもつユニットを 「NAT箱,NAT box」と呼ぶ.
プライベート空間からグローバル空間へ投げられるパケットは始点アドレスとしてプライベートアドレスを持つが,NAT Boxは自らが持つ変換テーブルにしたがってそのパケットの始点アドレスをグローバルアドレスに変換してグローバル空間へ中継する.
反対に,グローバル空間からプライベート空間へのパケットでは終点アドレスに対して NAT Boxが変換を施す.
NAT BoxにはIPヘッダ内の始点/終点アドレスを書き換える作業の他に,

 ・IP/UDP/TCPのチェックサムの再計算
 ・FTP の PORTコマンドの引数,および PASVコマンドの戻り値の変換
 ・エラー通知のためのICMPパケットに含まれる,エラーの対象となったパケットの先頭部分の始点/終点アドレスの変換
 ・SNMPパケットに含まれるアドレス情報の変換
 ・その他,アドレス情報を含むプロトコルがあれば,そのアドレス情報の変換

などの機能が実装されている必要がある.
>IPアドレス: IPマスカレード:


RADIUS  Remote Authentication Dial-In User Service
米Livingston Enterprises社が開発した認証方式.
リモート ダイヤルイン ユーザー(電話回線などを通じてアクセスサーバにダイヤルアップしたユーザ)の認証を行うためのプロトコル.
ユーザはLCP,CHAP(共にPPPに実装)を利用してユーザ名,パスワードをアクセスサーバに伝達し,RADIUSサーバはアクセスサーバ経由で送られてきたユーザ情報とRADIUSサーバの持っているユーザ情報とで認証を行う.
これによって,接続を許可したり,割り当てるべきIPアドレスをアクセスサーバに伝えたり,課金情報を収集したりする事ができる.
RADIUSサーバとアクセスサーバとの間の通信はMD5を使った独自の方式を用いてセキュリティを高めている.

代表的な認証サーバーには米BBNが開発したTACACSがあり,多くのアクセスサーバーはRADIUSとTACACSの両方をサポートしている.




伝送制御キャラクタ



基本データ伝送制御手順 
基本データ伝送制御手順では,1つのブロックごとに受信応答を確認して次のブロックを伝送する.
基本モードでは半2重通信手順,全2重モードでは全2重通信を使用する.
ブロックをやりとりする際の各要求のために使用するのが電送キャラクタである.
>ENQ: SOH: SYN: ACK: EOT: STX: ETX: 伝送制御キャラクタ:


伝送制御キャラクタ 
基本データ伝送制御手順では,1つのブロックごとに受信応答を確認して次のブロックを伝送する.
この際に同期の維持,応答などの各要求のために使用するのが電送キャラクタである.各キャラクタは情報としては扱うことが出来ない.


ENQ 
問い合わせ. 相手からの応答を要求する問い合わせ用のキャラクタ.


SOH 
情報メッセージのヘッディング開始用のキャラクタ.


SYN 
同期信号. 同期を維持するための信号用のキャラクタ.


ACK 
肯定応答. 送信側に対する肯定応答として,受信側から送るキャラクタ.


EOT 
伝送終了. 伝送の終了を示すキャラクタ.


STX 
テキスト開始を表すキャラクタ.


ETX 
テキスト終了を表すのキャラクタ.





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